20141227

もんく言いながら伝承します

あんまり 森(森 幸春)さんと 一緒に走っているところ そんな写真 ホント 少なくって・・・ サイスポの企画で 「RIDING TECHNIC」 の取材 (写真)左から 森さん 僕 三浦(三浦 恭資)さん(シマノ) 角井 隆司 ガチの走り・・・ ご覧のとおり!


Photo by CYCLE SPORTS

春先に書いた 「遺していった仕事」・・・

まあ できたら いつまでも 生意気なクチを叩きながら 自転車乗って 走りだけじゃなく 「真っ向勝負」 し続けて行きたかったんだけどねぇ~ なので 「師匠」ではありません 森 幸春は 僕の 先輩選手です

森さんが (株)日直商会(ニチナオ)のみなさんと創った サイクリングチーム (角井)隆司と 2人だったチームに 2年目から加入させてもらい  宮代(宮代 邦彦)さん 谷島(谷島 啓之)さんと共に 5人体制で 「Nichinao SiDI Campagnolo Team (ニチナオ・シディ・カンパニョーロ チーム)」として チームサポートも 万全の体制で臨み メーカーチームを相手に 国内最高位のチーム成績を残すことができたことは 僕たちの誇りです

専門誌を開けば シーズン中には レースの記事 写真が 毎月 多数の紙面に 幾度も掲載され OFFの時季には レースやライディングの How to の取材記事も・・・ いまの(現在の国内の) 「プロチーム」の先駆け ハシリだった

自転車レースは 間違いなく 「チームスポーツ」です でも このことは 最高位に位置する プロカテゴリーのチームに所属する選手が 「チームオーダー」の基 「プロサイクリストとして 個人に課せられた仕事をする」 その代償に ギャランティーが発生・・・ 「観る」 「オーガナイズ」 「スポンサー」 「チーム」 そして 僕たち「選手」がいて プロスポーツが成り立っている! でも その最高位のチームに至るまでのカテゴリーでのレースは (基本)個人レース・・・ 簡単に言うなら アマチュアカテゴリー(クラブチーム)で 自分の走り 勝利 また勝ち方に拘る走りに徹し 多くの経験と 実績を積み 勝ち上がって プロチームを目指すって言う構図なんだ

当時の ニチナオは まだ「プロチーム」の称号はなかったものの 間違いなく 「プロチーム」と言っていいチームだった・・・ 森さんのキャリアは言うまでもなく 宮代さんや 谷島さんは 海外て ずっと転戦していた選手で (角井)隆司は 僕よりは 2つ下だけど ホビーレースでは 全く敵なしで サクッと(トラック)1000m走って 1'09"・・・ そんな奴らがいるチームで まあ みんな個々に チームとの契約は異なるんだけど 凄いチームだった

これは あたりまえのこと! 「プロチームは 育成の場ではない」 なので 成績が残せない また チームのための走りができない などにより 走れない選手は 放出される(クビてこと)・・・ そこに 感情論など存在せず 白 黒 明確に線引きされる・・・ でも その「走り」の評価には 考えることも多かった

プロチームとしての体制は完璧(現在のプロチーム以上に!) でも (ニチナオ)チームとしては 単に「個々の集まり」で しかなかったんだ・・・ チームの方針 方向性 目的 レース毎「どういったレースをするか」 明確なものがなく チームオーダーや レース中の指示もない・・・ 毎週 レースを走り 転戦して 「ただ走る」だけ そこに チームの戦略や ミーティング そんなものも まったく なく だから (チームの)選手は皆 困惑していた・・・

「どお走ったらいいんだ」 誰も そんなことは 教えてくれません あたりまえのことです!

※通常の「プロチーム」では 明確な「戦略」があり チーム全体に もちろん選手も含め みんなが承知してレースへ臨む なので レース中に細かい指示がなされなくても プロ選手は その戦略に向けて 自分が 何をすればいいか どういう走りをしなければならないか 自身で判断して動くことができなければならない 言い換えれば (チームから)細かい指示がなくっても その戦略に 必要な走りができないと 話にならないってことだ 「プロ」は そんな走りが (間違わないようににね!)できる選手のことを言う

そう だから 当時の ニチナオ・シディ・カンパニョーロ チームは プロチームとしては 未完全なチームだったんだ

でも当時の僕は 既に 国内のレース程度では 自分の走り 自身で展開するレース展開で 成績を ある程度残し (今後 海外へのことも考え)チームに加入してきているので 「どんな練習」 「どんな生活」「どんなレース」 『勝ち方』を学び 知っていた・・・ 自分の 「やるべきこと」 そんな走りは 熟知し 解っていた選手だった・・・ どういう走りをすれば 「勝てるか」を 知っているので チームのため エースのために どんな走りをすればいいのか どんなアシストをすればいいのか また そんな走りができできる選手たった・・・ (まあ 脚も 頭も まわってないと 走れないってことだね!)

でもその反面 森さんとは レース以前に 練習でも 考え方や 想いの違いで 衝突 ぶつかることは 幾度もあったんだ・・・ プロチームって そういうところなんだ! 

クラブチームで 多く 幾度も 納得できるまでレースを走り 経験して 結果を身に着けて勝ち上がってから 来る場所に 「プロチーム」があって 勝ち方のわからない奴が 経験の少ない(無い)奴が いきなりプロチームに入っても 伸びることなく 結果が出せず 潰れる(潰されて) その先もなく 結局 結果 「ダイヤモンドの原石が 磨かれることなく レースから去る」 そんな事実も 僕は多く見てきた (僕のことも そう 言われてたみたいだけど (笑えません))

いま国内では 「プロチームの肩書?で クラブチームにも満たない?」 また 「クラブチームの運営でも 交通事情や 商業的に 厳しい?」 「お題目は立派でも 絵に描いた餅?」 ん~ ボク自身 チカラ不足 本当に 痛感していることも まぎれもない事実!

『元ダイヤモンドの原石』 その 1人として 「遺産を担う」 遺していった仕事と そして 決して繰り返してはいけないこと しっかりと戒めて ぜったいに 間違わないよう 伝承していきたいと想う


これ おまけ!  後ろの方にも載ってたので ついでに・・・ フフ ヤバいね 若い? 歳とった?

むかし話に浸っているのではなくって 時代を歩み これまでのこと 辿ってきた 知っていることを ちゃんと伝えることも 僕の役目・・・ だね

20年以上前のことが 現在の国内のレース環境と サイクリストと どうしても ねぇ~

この時の サイスポの取材では 4人の選手の走り方 体格によっての ポジションの比較 各選手のコーナリング また 集団での先頭交代 コーナリング スプリント・・・ しかも 先にも書いたけど マジで 「ガチ」の走りでの撮影・・・ (みんなスプリンター ボク イチバン遅っ キツかったねぇ~ 思い出した!)

コレって・・・ いまの国内の サイクリストと レースの環境に 最も必要な情報じゃねぇ?






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